最近テレビで よくタイヤバーストによる事故のニュースが流れています。 自分の店にもバーストによってタイヤ交換で来店される方が増えています。夏になると毎年バーストした車両が増えるのは何故か?を紹介したいと思います。
パンクとバーストの違いについて
簡単に説明すると、パンクはタイヤに異物が刺さりタイヤ内の空気が抜けることです。一方バーストは走行中にタイヤがいきなり破裂することです。よくお客様が「タイヤがバーストした!」って言ってこられる方がいますが、そのタイヤを見ると異物が刺さりパンクしたのに気づかずに そのまま走行してしまい、タイヤがボロボロになっているのを見かけます。これはバーストではなくパンクしたまま空気が入って無い状態で走行した為、つぶれたタイヤが摩擦によってボロボロ状態になるです。

こうなる前に乗車まえに車の回り一周してパンクしていないか?ほかの箇所よりタイヤがつぶれていないか?を確認する様にしましょう!
乗用車のタイヤはチューブレスになっています(産業用や一部トラックを除く)。自転車みたいにタイヤの中に浮袋みたいなモノ(チューブ)は入っておらず、タイヤとホイールが密着して空気が漏れない様になってます。チューブレスタイヤは異物を踏んでも異物を取り除かなければ空気は徐々にしか漏れない特徴があります。(異物の大きさや形にもよります)そのため異物を踏んでも すぐには気づけない事もあります。
タイヤバーストは何故起こる?
タイヤバーストの原因で一番多いのは空気圧不足と言われています。タイヤには目に見えないミクロの穴が無数に有ると言われてます。例えば風船に空気いれて膨らませても数日後には空気が抜けてしぼんでいる光景を見たことありませんか?タイヤも風船と同じで徐々に空気が抜けているのです。なのでタイヤメーカーなどが「月に1度は空気圧を点検してください」と推奨しています。タイヤの空気圧は国産車の場合、運転席を開けた所に表記してあります。

自分で空気圧を補充できる方はガソリンスタンド等で、自分で出来ない場合はタイヤショップ・カーショップ・カーディーラー・整備工場などで補充してもらう様にしましょう。
空気圧が低い状態で走行してしまうと、走行中にタイヤがたわみ(スタンディングウェーブ)異常発熱します。この発熱によってタイヤ内部構造が損傷してバーストします。特に夏場は路面のアスファルトは表面温度が上がり、タイヤが発熱して過酷状態になります。
タイヤバーストの原因で次に多いのはタイヤの劣化によるものと言われています。タイヤはゴムで出来ている為、徐々に劣化していきます。たとえば輪ゴムも古くなれば固くなり、切れやすくなります。タイヤも同じく年月が経つと弾力性が低下して グリップが悪くなりひび割れや亀裂が入りバーストしやすくなります。その為タイヤメーカーなどは残り溝が十分にあっても4~5年程度の交換を推奨されてます。


画像のように残り溝は十分あるのにバーストしたタイヤになります。このタイヤを交換されたお客様は「数日前からハンドルがブレる様になってた」と言われてましたが、おそらくその時点でタイヤが変形してバーストの前兆が出てたと思われます。この様に急にハンドルがブレる様になったり、車体の振動が大きくなった場合は、1度停車してタイヤを確認しましょう。
このタイヤのバーストは経年劣化と思われます。このタイヤの製造年数は2015年製造でした。

タイヤの製造年数の見方はタイヤの側面に刻印いしてあり、このタイヤであれば「0415」なので最初の「04」は週で1月1日から1月7日が1週と数える為04週は1月末頃、次の2桁「15」が2015年を表します。と言う事は 今が2025年なので10年前のタイヤとなります・・・汗
このタイヤを装着していた車両には バーストした際に付いた傷もボディに残っていました・・・泣
タイヤがバーストした車はコントロールが効かなくなり 事故をしてケガをしたり最悪の場合死亡につながる可能性もあります。バーストしたタイヤの破片が近くにいた車や人などに当たって傷やケガをさせる場合もあります。
これから夏休みに入り、家族や友人などと車で出かけたり帰省が増えると思われます。車で出かける前にタイヤの点検をする様にしましょう!
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